NPO法人 三浦半島生物多様性保全


三浦半島にはかつて谷戸田という小さな谷間に作られた田んぼが無数にありました。 谷なので人が田んぼにしなくても、元来湿地だった場所です。

そこには人が住み着く何百万年も前からメダカやサンショウウオやトンボがいました。 谷戸の湿地で弥生人が約3000年前から稲作を始めましたが、 メダカやサンショウウオやトンボはそのまま田んぼで生き続けてきました。

高度経済成長期以降、三浦半島の田んぼは著しく減少いたしました。 面積では99%以上が失われています。 そこにいた生き物は行き場を失い、死に絶えていきました。 治水事業などが行き渡った現代では、田んぼをやめても元の湿地に戻ることはなく、 林になってしまうのです。

NPO法人三浦半島生物多様性保全は、時代に取り残された谷戸を見つけ出し、本来の水田や湿地に復元する活動をしています。 藪を切り開き、侵食された地面を直して、カエルが住み着けるような田んぼを1枚でも多く再生しています。 トウキョウダルマガエルやゲンゴロウなど、永遠にこの地域から絶滅してしまった生き物は残念ながらもう戻ってはきません。 サンショウウオやヘイケボタルなどは、いま手を打てばなんとか間に合うかもしれません。

そして一番戻ってきてほしいのは、谷戸田の生態系の頂点にいた鷹、サシバです。 再生した田んぼでとれた稲藁や籾殻、ヌカの使い道を増やしていただくことで、 三浦半島の田んぼをもっと再生することができます。